ヤマトヌマエビは、水槽のコケの掃除などが得意で動きが可愛く、他の魚との混泳相手としてとても人気の高いエビです。
ヤマトヌマエビの飼い方や育て方について詳しくご紹介します。
ヤマトヌマエビとは
ヤマトヌマエビとは淡水エビで、ヌマエビ科に属しています。
自然界では日本の太平洋側の川によく棲息しており、アクアリウムで流通しているヤマトヌマエビはほとんとが養殖です。
体長は3~4センチほどで、体色は薄い茶色や灰色、茶色い斑点があります。
同じ仲間にはミナミヌマエビがいます。
平均寿命は3~4年で、水槽の生態系や水質、水温で差が出てきます。
ヤマトヌマエビの特徴
ヤマトヌマエビは、コケやプランクトン、微生物をよく食べて分解してくれる水槽のお掃除屋さんとして活躍しています。
通常のエビと同じように定期的に脱皮して大きくなっていきます。
攻撃性は少なく大人しいエビで、混泳には同じような穏やかな魚が向いています。
体色が地味なのでどんな水槽にもよく合い、水槽の底や側面、水草の上などをよく泳ぐように歩くのでエビ好きの人には常に一定の人気があります。
ヤマトヌマエビの飼い方と育て方
ヤマトヌマエビは淡水エビ類の中では飼いやすく、値段も安価です。
選ぶときは、体が大きめで元気にコケなどをよく食べている個体を選ぶといいでしょう。
水質は中性~弱アルカリ性を好む傾向があります。
エサはエビ用のエサを与えます。
エサを与える頻度は週に1度程度が好ましく、それ以外は魚の食べ残したエサやコケ、微生物を食べるため、与え過ぎに注意が必要です。
通常、ヤマトヌマエビはあまり小さな水槽には向かず、小さな水槽で飼育する場合はヤマトヌマエビの数を多くしないようにします。
天敵がいると物陰に隠れてしまうため、混泳する魚には小型すぎず、大きすぎない攻撃性の低い魚が適しています。
空腹になると小さな魚には攻撃することがあるので、小さすぎる魚との混泳は向きません。
また、金魚など口の大きい魚には食べられてしまうことがあるため、穏やかで攻撃性の少ない中型の魚との混泳が最も適しています。
ヤマトヌマエビの脱皮
エビなどの甲殻類は脱皮しながらだんだんと成長していきます。
ヤマトヌマエビも脱皮を繰り返しながら大きくなるため、水槽内にはカルシウム代わりになるようなコケや水草、一定の日光が必要になります。
エビの脱皮は、うまくいかないとそのまま死んでしまうことも多く、脱皮中は体がとてもデリケートになっているため、脱皮中の水替えは控えるようにします。
ヤマトヌマエビの繁殖
ヤマトヌマエビは卵を抱えて孵化させることで繁殖します。
ヤマトヌマエビの場合、卵から孵った稚エビは、自然界では一度海域に行って成長して川に戻ってくるという繁殖方法になるため、一般の水槽では繁殖ができません。
ヤマトヌマエビに適した水温
ヤマトヌマエビは水温の落差に弱く、水替えにも注意が必要です。
夏場と冬場は特に水温に注意が必要で、突然温度が上がったり下がったりするだけで死んでしまうことが多いため、夏場は冷却ファン、冬場はヒーターが必ず必要です。
水温は20度~25度の間が適しており、それよりも水温が上がったり下がったりしないように、水替え時には細心の注意を払う必要があります。
まとめ
ヤマトヌマエビは繁殖には向きませんが水槽のコケや食べ残しの掃除屋さんとして活躍してくれる可愛いエビです。
大事に飼えば長生きしてくれるので、ぜひ一度飼育にチャレンジしてみてください。