アクアリウム初心者が水槽のレイアウトを考えるとき、基本となるのが「三角型」「凹型」そして後ろに奥行きを持たせる「後ろ盛り型」の3つをまずは押さえておくとベストです。
ここでは30センチ水槽や小さめの水槽にもマッチする、三角型レイアウトについてご紹介します。
水槽の三角型レイアウトとは?
水槽のレイアウトの代表格の一つ、三角型レイアウトは、特に長方形や正方形の水槽でよく使われるレイアウトの手法です。
一般的に水槽のレイアウトを想像すると、砂利は水槽の底に平らに敷き、水草植えて流木を置き、照明を使って美しさを引き立たせるといったイメージがありますが、水槽のレイアウトは「砂利の敷き方」が重要なポイントとなります。
砂利や水草の配置をうまく使ったレイアウトのうち、三角型レイアウトは人気のレイアウトの一つです。
三角型レイアウトの基本は、水槽の左右どちらかに高さを出すこと
三角型レイアウトは、水槽に砂利を敷くときに、水槽の左右どちらかに高さを出して小山のようにする手法です。
この形が三角形になるので、三角レイアウトとも呼ばれたりします。
水草を配置するのもこの小山部分を主体にして、なだらかになっていく部分に余白を持たせることで、魚が泳ぐ臨場感を引き立たせることができます。
三角型レイアウトの良いところは、砂利に厚みを持たせることで水草が植えやすくなったり、水槽の背後の配線などの目隠しができるところです。
他にも、混泳注意の魚を同居させる時に魚が隠れる場所になるといった効果もあります。
三角型レイアウトは簡単にできる
三角型レイアウトにしたい時、砂利がうまく敷けなくても問題ありません。
ポイントは、水槽の左右どちらかが少し高くなればいいので、きれいな三角にならなくても、砂利を敷いたあとに配置する水草や流木などでいくらでもボリューム感を出すことができるので心配ありません。
左を高くしたいなら左側に重点的に砂利を盛って水草や流木などを配置する、という点だけ意識すれば初心者でも簡単にできます。
水槽レイアウトの時の注意点
三角型のレイアウトを含めた、基本的な水槽のレイアウト全般の注意点として、高さを出した部分にはろ過装置を配置しないという点が挙げられます。
高さを出している部分や、水草が生い茂る部分にろ過装置を設置してしまうと、ろ過装置の水を吸い込む部分に水草が引っ掛かりやすくなり、魚が泳ぐ部分の水のろ過が行き届かなくなる恐れがあるからです。
特に30センチ水槽やそれ以下の水槽の場合、どのようなレイアウトにも共通して、ろ過装置は何もない部分に設置するようにしてください。
水槽のレイアウトで、ろ過装置やサーモスタットを隠すという手法もありますが上級者向けです。
ヒーターやサーモスタットは熱を持つ機材のため、目に見える部分にあるほうがメンテナンスもしやすく安全です。
初心者には「水槽内部の装置が見えるレイアウト」がおすすめです。
まとめ
水槽のレイアウトは、アクアリウムの醍醐味とも言える楽しい作業です。
自分の好きなようにレイアウトするのもいいのですが、せっかくアクアリウムを楽しむなら、まずは水槽レイアウトの基本的なことを実践して覚え、慣れてきたらいろいろと工夫するのがおすすめです。