これからアクアリウムに挑戦したい人が、実際に水槽を立ち上げるときにどういった手順で始めたらいいのか、基本的な手順を詳しく解説していきます。

水槽の立ち上げの方法について
アクアリウムの準備をして、水槽を購入したら、いよいよ水槽の立ち上げです。
水槽の立ち上げとは、熱帯魚などを飼育するための水を作り、設置した水槽に入れてろ過装置を稼働させ、ヒーターやサーモスタットなどもすべて設置することを言います。
- バケツなどに汲み置きした水を、1日~2日置いてカルキ抜きをする(塩素を抜く)方法
- 市販のカルキ抜きを使ってカルキ抜きをする方法
の2通りがあり、目的は「水道水の塩素を蒸発させること」です。
市販のカルキ抜きには、水質を良くしてくれる栄養分の入ったものも売っているので、用途に合わせて使ってみてください。
飼育に適した水ができたら水槽に移します。
次に、ろ過装置を洗ってから設置します。
ろ過装置だけでも酸素の供給ができますが、ろ過装置の役割は水を循環させてキレイに保つことです。
ろ過装置を回しておく意味とは?
水槽のろ過装置は、実際に魚を入れてから使うのではなく、水槽を立ち上げるときに試運転も兼ねて、魚のいない水槽で回しておくのがおすすめです。
なぜなら、ろ過装置の中には活性炭が含まれているので、この活性炭によって水槽の中の水を、より一層魚が住みやすい環境に近づけてくれるからです。
この時、砂利を敷いたり、水草を配置したりといったレイアウトも一緒に行うと、微生物がちょうどよく水槽内に住み始めます。
これらのことは魚を飼育する、約1週間前から行っておくといいでしょう。
ろ過装置の中には、いきなり使えるタイプのものもありますが、魚のことを考えると、試運転しておくのがベストです。

エアポンプやヒーター・サーモスタットを取り付ける
- エアポンプ
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水中に酸素を送り出す大事な枠割をするもので、水槽を購入する時にセットになっていることもよくあります。
エアポンプの中にも活性炭が入っているものが多いので、ろ過装置とエアポンプは一緒に使うと、水の循環や水槽内をキレイにしてくれます。
- ヒーターとサーモスタット
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熱帯魚を飼育するときに必ず必要になります。
もともと温かい海や川に生息している魚は、水温を25度~28度ほどに保つ必要があるからです。
この時、ヒーターだけだと温度調整が難しいので、設定した水温を保ってくれるサーモスタットを一緒に購入しておくと便利です。
このように、水槽の立ち上げのときは、ろ過装置とエアポンプ、ヒーター・サーモスタットをすべて付けた状態で運転しておくようにします。
- ライトなど
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生き物に必ず必要ではないものは、後付けでも問題ありませんが、水槽には意外と色々な電気のコードを使うので、設置する時は安全にコードを差し込めるかどうか、ということも考えて、場所を決めてください。
まとめ
アクアリウム初心者が水槽をはじめて立ち上げるときに必要なことをご紹介してきましたが、30センチ水槽なら初期費用もさほどかからないので、飼いたい魚を見つけたら、まずは水槽の立ち上げをしてみてください。