アクアリウムのレイアウトの楽しみの一つ、水草の選び方について、初心者でも扱いやすい種類や人工水草について選び方のポイントと共にご紹介します。
水草の種類
現在、アクアリウムでは様々な水草が売られています。
水草だけを飼育する「テラリウム」というものをしている人もいます。
多岐に渡るタイプの水草を選ぶことができる反面、初心者にとっては、どのような水草を選んだらいいのか非常に迷うところです。
水草の種類の選び方には、大きく分けて
に分けることができます。
植え込みタイプの水草の特徴
植え込んで水槽内で育てる水草のタイプは最も多く見られ、ポット入りや束などの形で売られています。
アクアリウムの初心者さんに向いているのは、アナカリスやアヌビアス・ナナといった丈夫なタイプの水草です。
植え込みタイプの丈夫な水草は、少ない日光でもよく育ち、適宜長さをカットしたりして調節ができるところがポイントです。
こういったオーソドックスな水草は、多種多様な魚の水槽レイアウトにも合うため、植え込みタイプの水草レイアウトにしたい場合は枯れにくく丈夫なものを選ぶといいでしょう。
浮遊性タイプの水草の特徴
浮遊性というのは、水槽内の砂利や砂に植えるよりも、水面に浮かべて楽しむタイプの水草で、植えられるものもたくさんあります。
ビオトーブという屋外の水槽や水鉢に向いており、室内での水槽にも使えます。
浮遊性でオススメの水草はウィローモスやホテイソウ、スイレンなどです。
ビオトーブの場合、魚を上から見て楽しむため、浮き草はピッタリで、産卵にも役に立ちます。
また、屋外の場合は日光を受けやすいため成長も容易です。
室内の水槽で使用する場合は、混泳している魚の隠れ家になり、ケンカしやすい個体の逃げ場にもなります。
浮遊性タイプの水草を選ぶ際のポイントは、丈夫さと大きさに気をつけることです。
初めから大きい水草の場合、水槽内に光が入りにくくなってしまうので、育つことを考えた大きさ選びに注意が必要になります。
人工タイプの水草の特徴
人工の水草は、ほとんどがポリエチレンやプラスチック製となっています。
その形のまま崩れず、ある程度の重さがあるため植え込めば、水槽のレイアウトとして自然に見えることから、常に一定の人気があります。
人工の水草の場合は、魚の数や性質、水槽の大きさで好きなものを決めればよいため、初心者に最も向いていると言えます。
注意したいポイントが、人工のため水草を育てるという楽しみがなくなること、水草をついばむ魚にとってはおやつにならないこと、定期的に掃除が必要になるということです。
また、水草からの自然なバクテリアの発生がなくなります。
とがった部分があると魚の体を傷つける恐れがあるため、なるべくナチュラルな形を選ぶといいでしょう。
コケ(芝苔)について
アクアリウムで憧れるレイアウトに、砂利や砂にコケを敷いたものがあります。
コケを繁殖させて芝のようにするもので、見た目も自然感に溢れ、人気が高い水槽レイアウトです。
コケを使いたい時は、水槽の砂利や砂にコケが定着するようにうまく整えていかなければならず、繁殖させるまでかなり時間がかかるので、焦らず気長に待つことがポイントです。
人工コケの特徴
人工のコケは、水槽にそのまま敷いて使えるようになっており、流木にコケが生えている状態を模したものも売っています。
こうしたアイテムを使うと、コケ(芝苔)レイアウトが簡単にできるので初心者向けと言えます。
人工物なので定期的に洗う必要があるため、注意が必要です。
まとめ
水草選びのコツは、天然のものであれば、まずは丈夫で育ちやすいかどうかというところが一番のポイントとなります。
水草は、手をかければかけるほど美しく育つので、初めは丈夫で育ちやすいものから始めてみましょう。
また、人工水草はバクテリアを生めない、定期的な掃除が必要であるという点に注意して選んでみてください。