水槽のお掃除屋さんとしても愛されるプレコは、種類がたくさんあり、一度は飼ってみたいナマズの仲間です。
ここでは、プレコについての基本的情報と飼い方について解説します。
プレコとは
プレコはナマズの仲間で、南アメリカのアマゾン川などを中心に淡水域に棲息しています。
正式名称は「プレコストムス」と言い、ナマズ目に属していることが共通点の他、種類によって様々な科に分類されます。
口が吸盤状になっており、吸い付くようにコケやエサを食べることから水槽のお掃除屋さんとして飼われることが多く、体長も小さいものから50センチほど大きくなるものまで様々です。
初心者向けのプレコについて
プレコの種類は非常に多いため、飼ってみたらとても大きくなってしまったということがよくあります。
比較的安価で流通しているプレコは、小型のタイプや模様がキレイで大人しいタイプが多くなっているので、初心者向けのプレコにはこうした大きくなり過ぎない種類を選ぶと、のちのちの飼育に困らずに済みます。
プレコの基本的な飼い方
プレコは20度~25度の水温と、弱酸性~中性の水質を好みます。
熱帯地域で棲息している割には暑さに弱いことが多いため、夏場は高温になり過ぎないように注意が必要です。
水槽の底や側面に沿って動くので、水槽の砂利に関してもプレコを飼う場合にはあまり敷かないほうが安全です。
水流が強いほうがプレコにとっては快適なため、ろ過装置やエアポンプの動作を強めにすることが望ましく、流れの穏やかな水槽ではなく、比較的水の流れが激しい水槽を作るようにします。
プレコの混泳について
プレコは小さいサイズの可愛らしいタイプを選んでも、ある程度は大きくなり、雑食で、口の吸盤もとても発達しています。
そのため、大人しすぎる魚や小型で動きがゆっくりとしている魚との混泳は向いておらず、中型で動きの早めな魚であれば混泳が可能です。
他の魚の体表をプレコの口の吸盤が傷つけることがあるため、混泳の際には他の魚とあまり接点がないようにすることが大切です。
プレコの育て方について
プレコだけを飼いたい場合には、たくさんのプレコを一度に飼うのではなく、ある程度匹数を少なくするほうが縄張り争いが起こりにくくなります。
愛好家の中にはプレコの単体飼育をする人もおり、多くはベアタンクと言って何も置かない水槽で飼育することを基本としています。
これは、プレコが水槽の底や壁面をよく動くからと、大きくなってくると水槽内のディスプレイを動かしてしまうことがあるからです。
水草を多用してもプレコは食べてしまこともあるため、水草や流木を配置する場合は水草の形状が変わってもいいようにすること、流木の位置もずらされる想定で置くか、またはコケ石など、ある程度重さのあるものに留めるようにします。
エサにはこだわりが少ないので、単独飼育の場合はプレコ専用のエサを与えます。
他の魚との混泳の場合は、他の魚のエサも食べるため、逆にプレコのエサを与えすぎないようにすると、水が汚れにくくなります。
プレコは水槽のコケをよく食べますが、すべてキレイに食べると言うわけではないため、エサは必ず必要です。
まとめ
プレコの中には体の模様がキレイな種類やヒレが長い種類など、飼いごたえのある種類がたくさんいます。
水槽のお掃除屋さんだけではなく、プレコ単体での飼育もとても面白いのでぜひ挑戦してみてください。