卵胎生の淡水魚?グッピーやプラティなどの卵胎生の魚について

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アクアリウム初心者でも飼いやすい熱帯魚の種類の中には、卵胎生といって、稚魚を卵で産むのではなく、お腹で育てる魚がいます。

ここでは、卵胎生の魚について解説します。

目次

魚の卵胎生とは

魚で言う卵胎生とは、魚が稚魚を産むときに、お腹で卵を作り水草などに産み付けるという一般的な魚の繁殖とは違い、
卵をそのままお腹に持ち続け、稚魚がお腹の中で育ってから、哺乳類のように稚魚の形としてそのまま出産(排出)するタイプのメスの魚の生態のことを言います。

卵胎生を持つ魚には圧倒的に淡水魚が多く、初心者でも繁殖しやすい種類が多数出回っています。

卵胎生の魚の体の仕組みについて

魚には、卵を産むときも、稚魚を産むときも特有の器官があるわけではなく、主に肛門から排出するようにできています。

しかし、卵を育てるお腹は二層構造のように分かれており、エサを消化吸収する部分と、稚魚の卵を持つ部分は違っています。

排出部だけが同じということです。

妊娠した魚は、卵胎生の魚の場合、お腹に卵が発生したら、そのまま卵をお腹に持ち続けます。

卵は多くて10個以上あり、持ち続けた卵は、魚のお腹の中で2週間前後の時間をかけて育っていきます。

それぞれの卵の中で稚魚が育つにつれて、メスの魚のお腹の膨らみはどんどん大きくなっていき、素人が見ても妊娠していることが明らかに分かるようになります。

卵胎生の魚の稚魚の誕生の仕組み

大きくなってきた卵の中の稚魚は、いずれメスのお腹の中で、卵から自分で出てきます。

すると、メスはその稚魚を排出します。

このとき、メスには陣痛があるとされ、排出間際にはかなり動きが激しくなります。

この魚の出産を「出産」とは通常呼びません。

うまく排出された稚魚は、通常の卵から孵化した稚魚と同じくらいのサイズをしており、とても小さいため、放っておくと親に食べられてしまうことが多いです。

今は、こうした知識を持っている人が多く、繁殖させたい人は、卵を抱えたメスを隔離したり、ウィローモスという、稚魚が隠れやすい水草を多用したり、という方法を使って上手に繁殖させています。

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卵胎生を持つ代表的な淡水魚

卵胎生を持つ代表的な淡水魚には、グッピーやプラティといった初心者でも飼いやすい種類の魚が多いです。

その中でも、グッピーは非常に繁殖力が高く、オスとメスが揃っていれば容易に増やせる上、体が丈夫でとても人気の高い魚です。

プラティはグッピーに比べるとやや繁殖の難易度が上がりますが、基本的には同じくらい飼いやすく、初心者にも観賞用としておすすめの魚です。

卵胎生を持つ魚の飼育の注意点

グッピーやプラティといった卵胎生の魚を飼育するときに注意する点は、環境が良ければ繁殖が容易なため、増えてしまいやすいということです。

色が鮮やかで人気の高い種類が多いですが、繁殖させたくない場合は、オスとメスは分けなければいけません。

オスは色が鮮やかで見た目がキレイなタイプが多いのに対し、メスは比較的地味な色合いをしており、体がオスよりも大きいので分かりやすいです。

まとめ

卵胎生を持つ魚の特徴について解説してきました。

卵胎生を持つ魚には淡水魚が多く、また、初心者でも飼いやすい種類が多いため、安易に増やす人もいます。

その場合、飼いきれなくなることがしばしば起こるので、飼育する際は、その点に注意してください。

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