アクアリウム初心者さんが、お魚を迎えたときに必ず押さえておきたい「魚を水槽へ移す基本的な手順」についてまとめました。

魚を水槽に移すまでの手順と、押さえておきたいポイント
はじめて飼う魚を水槽に移す時は緊張するものです。
実は、魚を水槽に移すときに正しい手順を踏むかどうかで、その後の魚の生存率が変わります。
押さえておくべきポイントは、「水温合わせ」「水質合わせ」「水槽への移し方」の3点です。
水合わせとは、「水温と水質を合わせる」ことです。
魚の水温合わせをする
家にやってきたばかりの魚は、まだビニール袋に入っています。
このビニール袋の中には、お店の人が酸素を入れておいてくれています。
魚が入ったビニール内の水と水槽内の水の温度を合わせるという作業を行います。
これを「水温合わせ」と言います。
- 魚が入ったままのビニール袋を、自分の水槽に浮かべます。
- 1時間~2時間ほどはそのままの状態にして、徐々に水温に大きな違いのないようにしていきます。
水温合わせのとき、ビニール袋は開かないようにしてください。
酸素が抜けて、水槽内に魚が出てしまうのを防ぐためです。
水槽の水との水質合わせをする
水質合わせは、水温合わせが終わってから徐々に行います。
「水質合わせ」とは、水槽内の水とビニールの水を少しずつ混ぜて水質を合わせていくことです。
このとき、魚のトリートメントを行うとさらに良いですが、まだ水槽の中に何もいない状態なら、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

次のように、魚が水槽の中の水質に慣れてもらうための作業をしていきます。
- 水温合わせをしたビニール袋の中の水と魚をバケツなどに移します。
- ビニール袋に入っていた水を少しずつ捨てながら、捨てた分だけ水槽の水をバケツに足していきます。
- エアストーンなど酸素を出すものをバケツに入れておくと安心です。
ビニール袋の水質と水槽の水質は当然違うので、いきなりすべての水を変えてしまうと魚がビックリしてしまい、体調を崩すこともあるため、慎重に時間をかけて行うことが重要です。
水温合わせと同じくらいの時間をかけて、徐々に慣らしていきましょう。
魚を水槽に移す時のポイント
水合わせをした状態の魚を水槽に移す時のポイントとして、いきなりジャーっと水槽に入れてはいけません。
一番理想的なやり方は、水合わせを完了した容器ごと水槽に沈めていくという方法で、魚の体に負担がかからないやり方ですのでおすすめです。
どうしても水合わせの水を水槽に入れたくないという場合には、網を使ってさっと魚をすくって移し替えてあげます。
網で魚をすくうのが難しい場合は、(清潔な)おたまなどですくってもやりやすいです。
こうして魚を無事に水槽に移し終えたら、その日はあまり魚に構わず、そっとしておいてあげましょう。
お腹が空いているようであれば、少量のエサをあげても大丈夫です。
まとめ
はじめて魚を水槽に移す時に必ず覚えておきたい水合わせと、水槽に移す時のポイントについてご紹介しました。
魚にとって水は、人にとっての「空気」と同じです。
ですから、水合わせは慎重に行ってください。