「猫と一緒に暮らしたい!」と思ったとき、最初に気になるのは、どこで猫と出会えるのかということではないでしょうか。
ペットショップやブリーダーのほかにも、保護猫カフェや譲渡会など、猫を家族に迎える方法はいくつかあります。
それぞれに特徴があり、出会える猫の年齢やお迎えまでの流れ、必要な手続きなども異なります。
大切なのは、自分の暮らしに合った方法を選び、迎える猫と安心して生活できる準備を整えることです。
この記事では、猫と出会う代表的な6つの方法と、それぞれの特徴、お迎え前に確認しておきたいことをわかりやすく紹介します。
猫を迎える前に考えておきたいこと
猫との暮らしには、楽しいことや癒やされる時間がたくさんあります。
一方で、毎日の食事やトイレのお世話、健康管理など、飼い主さんが担う役割もあります。
まずは、これからの暮らしを少し想像してみましょう。
- 猫を飼える住環境が整っているか
- 毎日のお世話に必要な時間を確保できるか
- フードや猫砂、医療費などを継続して負担できるか
- 家族全員が猫を迎えることに同意しているか
- 留守番や旅行、災害時の対応を考えているか
- 長く一緒に暮らすための準備ができているか
初めて猫を飼う場合は、子猫と成猫のどちらが自分の生活に合っているかを考えることも大切です。
子猫は成長を見守る楽しさがありますが、食事や体調の管理、遊びや安全対策などに細やかな配慮が必要です。
一方、成猫は性格や生活リズムがある程度わかっている場合もあり、落ち着いた暮らしをイメージしやすいことがあります。
もちろん、性格や必要なお世話には個体差があります。年齢だけで判断せず、その猫自身の特徴を知ることが大切です。
猫と出会う代表的な6つの方法

猫を迎える方法として、主に次の6つがあります。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 保護猫カフェ
- 譲渡会
- 動物愛護センター
- 里親募集サイト
どの方法にも特徴があるため、違いを知ったうえで検討してみましょう。
1.ペットショップで猫を探す
ペットショップは、初めて猫を迎えようと考えたときに思い浮かびやすい場所の一つです。
実際に猫の様子を見ながら、スタッフに飼育方法や必要な用品について相談できることがあります。
店舗によって取り扱う猫種や年齢、販売方法、アフターサポートなどが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
ペットショップで確認したいこと
- 猫の生年月日やこれまでの飼育環境
- ワクチン接種や健康診断の状況
- 現在食べているフードや生活リズム
- 販売価格以外に必要となる費用
- 契約内容やお迎え後の相談窓口
- マイクロチップの登録状況
子猫がかわいらしくても、その場の気持ちだけで決めず、家族と相談したり、必要な準備を整えたりする時間を持ちましょう。
また、ペット保険への加入条件や補償内容は商品によって異なります。加入したその日からすべての病気や事故が補償されるとは限らないため、内容を確認することが大切です。
2.ブリーダーから猫を迎える
ブリーダーは、特定の猫種などの繁殖や飼育を行っている人です。
希望する猫種が決まっている場合、ブリーダーから迎えることも選択肢になります。
見学の際には、子猫だけでなく、親猫や飼育環境について話を聞ける場合があります。
ブリーダーで確認したいこと
- 猫が育っている環境や衛生状態
- 親猫の健康状態や性格
- 猫種に関連する遺伝性疾患への配慮
- 子猫の社会化や日頃の接し方
- ワクチン接種や健康管理の記録
- 契約内容とお迎え後の相談体制
猫種によっては、注意したい遺伝性疾患などがあります。
ブリーダーがどのような健康管理を行っているか、わかりやすく説明してくれるかどうかも確認したいポイントです。
なお、日本では原則として、犬猫の販売業者による生後56日を経過しない子犬・子猫の販売や、販売のための引き渡し・展示が制限されています。一部の指定犬種には例外規定がありますが、猫には該当しません。
生後56日を過ぎれば、すべての子猫がお迎えに適した状態になるという意味ではありません。子猫の発育や健康状態についても確認しながら、お迎えの日を相談しましょう。
3.保護猫カフェで猫と出会う
保護猫カフェは、保護された猫たちと触れ合いながら、里親になることを検討できる施設です。
猫が普段どのように過ごしているかを見られることがあり、性格や人との接し方を知るきっかけになります。
子猫だけでなく、成猫やシニア猫と出会える場合もあります。
保護猫カフェで確認したいこと
- 里親募集をしている猫かどうか
- 猫の年齢や健康状態
- 人やほかの猫との相性
- 譲渡条件や必要な手続き
- 譲渡費用の内容
- トライアル期間の有無
保護猫カフェによって、予約方法や利用料金、譲渡条件などは異なります。
猫と触れ合えるからといって、必ず譲渡を受けられるわけではありません。
気になる猫が見つかったら、スタッフと相談しながら、お互いに無理のないお迎えを考えていきましょう。
4.譲渡会で猫を探す
譲渡会は、動物愛護団体や保護団体、自治体などが開催する、保護猫と新しい飼い主さんの出会いの場です。
会場では猫の写真やプロフィールを見たり、保護活動をしている方から普段の様子を聞いたりできます。
開催方法によっては、猫を実際に会場へ連れてくる場合もあります。
譲渡会で確認したいこと
- 猫の性格やこれまでの生活環境
- 健康診断やワクチン接種の状況
- 避妊・去勢手術の実施状況
- 譲渡条件と必要な書類
- トライアル期間の有無
- 譲渡後の相談やサポート体制
譲渡会では、その日のうちに猫を連れて帰るのではなく、申し込みや面談、家庭環境の確認などを経て譲渡が決まることもあります。
こうした手続きは、猫が新しい家庭で安心して暮らせるかを確認するためのものです。
自治体のホームページや保護団体のSNSなどで、近くの譲渡会を探してみましょう。
5.自治体の動物愛護センターから猫を迎える
自治体が運営する動物愛護センターや動物管理センターなどでも、新しい飼い主さんを待っている猫と出会えることがあります。
施設によっては、保護された猫の写真やプロフィールをホームページで公開しており、譲渡対象となっている猫を事前に確認できます。
また、猫の飼育方法についての講習会や、譲渡前の面談などを実施している自治体もあります。
動物愛護センターで確認したいこと
- 現在、譲渡対象となっている猫がいるか
- 譲渡を受けるための条件や手続き
- 事前講習や面談の有無
- 猫の健康状態や医療処置の状況
- 見学や譲渡の申し込み方法
- 譲渡後の相談窓口
動物愛護センターでは、すべての保護猫がすぐに譲渡対象になるわけではありません。
健康状態の確認や飼い主さんの捜索などが必要な場合もあるため、自治体の案内に従って手続きを進めましょう。
お住まいの地域だけでなく、近隣自治体の譲渡情報も確認してみると、出会いの機会が広がるかもしれません。ただし、譲渡対象者の居住地域に条件が設けられている場合もあります。
6.里親募集サイトで猫を探す
里親募集サイトは、インターネットを通じて新しい家族を探している猫の情報を閲覧できるサービスです。
地域や猫の年齢、性別などの条件から探せるサイトもあり、自宅にいながらさまざまな猫の情報を確認できます。
保護団体だけでなく、個人が里親を募集している場合もあります。
里親募集サイトで確認したいこと
- 募集している人や団体の情報
- 猫の年齢や健康状態
- ワクチン接種や不妊去勢手術の状況
- 譲渡条件と必要な費用
- 実際に猫と会えるかどうか
- トライアルや譲渡後のサポートの有無
写真やプロフィールだけでは、猫の性格や健康状態を十分に判断できないこともあります。
気になる猫が見つかったら、募集者とやり取りを重ね、可能な範囲で実際に猫と会って確認しましょう。
また、費用の説明が不明確だったり、十分な説明がないまま送金や引き渡しを急がされたりする場合は、慎重に判断することが大切です。
安心して猫を迎えるためにも、サイトの利用規約や譲渡の流れを確認しておきましょう。
その他|知人や友人から猫を譲り受ける方法も
知人や友人が保護した猫や、事情によって飼育を続けられなくなった猫を引き受けるケースもあります。
相手を知っているからこそ、猫の普段の生活や性格について詳しく聞けることもあるでしょう。
ただし、親しい間柄であっても、健康状態やワクチン接種歴、マイクロチップの登録状況などは確認しておくことが大切です。
お互いに安心して譲渡できるよう、必要な情報や今後の飼育について話し合っておきましょう。
6つの迎え方を比較してみよう

どこから猫を迎えるか迷ったときは、次の表も参考にしてください。
| 迎え方 | 出会える猫の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 子猫が中心 | 店舗で見学・相談できる |
| ブリーダー | 特定猫種の子猫が中心 | 親猫や飼育環境を確認できる場合がある |
| 保護猫カフェ | 幅広い年齢 | 普段の様子や性格を知りやすい |
| 譲渡会 | 幅広い年齢 | 保護活動者から直接話を聞ける |
| 動物愛護センター | 幅広い年齢 | 自治体の譲渡制度を利用できる |
| 里親募集サイト | 幅広い年齢 | 地域や条件から猫を探せる |
※実際に出会える猫の年齢や、お迎えまでの流れは施設・団体によって異なります。
どの方法が一番よいと決める必要はありません。
大切なのは、猫の健康状態や育った環境、迎えたあとの生活を十分に考え、納得して選ぶことです。
猫を迎える前に確認したい5つのこと
気になる猫と出会えたら、お迎えを決める前に確認しておきたいことがあります。
1.健康状態とこれまでの医療記録
ワクチン接種、健康診断、寄生虫対策、避妊・去勢手術などについて確認しましょう。
すでに治療中の病気や、継続的なケアが必要なことがわかっている場合は、今後の通院や費用についても相談しておくと安心です。
2.性格と生活環境への相性
人との触れ合いが好きな猫もいれば、静かな環境を好む猫もいます。
小さな子どもがいる家庭や、すでにほかの動物を飼っている家庭では、相性や生活環境について特に丁寧に確認しましょう。
最初から仲良くできるとは限らないため、焦らず少しずつ環境に慣れてもらうことが大切です。
3.お迎えに必要な費用
猫を迎えるときには、購入費用や譲渡費用のほか、ケージ、トイレ、フードなどの準備費用がかかります。
迎えたあとも、毎日の飼育費用や医療費が必要です。
保護猫の譲渡費用には、ワクチン接種や不妊去勢手術などの実費が含まれている場合もあるため、内訳を確認しておきましょう。
4.契約や譲渡条件
ペットショップやブリーダーでは、販売契約の内容を確認しましょう。
保護猫の場合は、完全室内飼育、不妊去勢手術、定期的な近況報告などが譲渡条件になっていることもあります。
疑問がある場合は、お迎え前に質問しておくことが大切です。
5.マイクロチップの登録
ペットショップやブリーダーなど、制度の対象となる販売業者から迎えた犬猫については、原則としてマイクロチップが装着されています。
新しい飼い主さんは、必要な変更登録を行いましょう。
保護猫などの場合は、マイクロチップの装着・登録状況を確認してください。
マイクロチップは迷子になったときに飼い主さんを特定する手がかりになりますが、位置情報を追跡するGPSではありません。
お迎え当日までに準備しておきたいもの
猫を迎える日が決まったら、安心して過ごせる環境を整えましょう。
最初に揃えたい基本用品
- キャットフード
- 水とフードの食器
- 猫用トイレと猫砂
- キャリーバッグ
- 爪とぎ
- 落ち着いて休める寝床
- 必要に応じたケージ
フードや猫砂は、できれば迎える前に使っていたものを確認しておくと、環境の変化による負担を減らしやすくなります。
新しい環境では、猫が緊張して隠れたり、すぐに食事を取らなかったりすることもあります。
無理に触れ合おうとせず、静かに過ごせる場所を用意してあげましょう。
室内の安全対策も忘れずに
猫は思いがけない場所に入り込んだり、高いところへ登ったりすることがあります。
窓や玄関からの脱走対策、誤飲しやすい小物の片付け、電気コードや観葉植物の確認なども大切です。
特に猫に有害な植物や食べ物は、猫が触れられない場所に移しておきましょう。
保護猫を迎えたいときのよくある疑問
初めて猫を飼う人でも保護猫を迎えられる?
もちろん、初めて猫を飼う方が保護猫を迎えることもできます。
ただし、譲渡条件は団体や猫によって異なります。
初めての飼育で不安がある場合は、必要なお世話や猫の性格について、保護団体のスタッフに相談してみましょう。
トライアル期間は必ずある?
トライアル期間を設けている団体はありますが、すべての譲渡で実施されるわけではありません。
期間や条件、正式譲渡までの流れも異なります。
トライアルは単なる「お試し」ではなく、猫が新しい環境で無理なく暮らせるかを確認するための大切な期間です。
道端で子猫や成猫を見つけたら?
外で猫を見つけたからといって、すぐに飼い主のいない猫だとは限りません。
子猫の場合は、近くに母猫がいる可能性もあります。安全な場所にいる元気な子猫なら、離れたところから様子を確認することが大切です。
一方、けがをしている、衰弱している、交通事故などの危険が迫っている場合は、状況に応じて安全確保や動物病院への相談を優先してください。
成猫の場合も、迷子になった飼い猫の可能性があります。
保護する場合は、自治体の動物愛護管理センターや警察などに相談し、飼い主がいないか確認することが大切です。
外で見つけた猫の保護には、年齢や健康状態、周囲の状況に応じた対応が必要です。無理に捕まえようとせず、適切な窓口に相談しましょう。
まとめ|自分と猫に合った出会い方を見つけよう
猫と出会う方法には、ペットショップ、ブリーダー、保護猫カフェ、譲渡会などがあります。
それぞれに特徴がありますが、どこから迎える場合でも大切にしたいことは同じです。
猫のことをよく知り、これから一緒に暮らしていく準備を整えること。
子猫でも成猫でも、一匹一匹に個性があります。
見た目のかわいらしさだけでなく、性格や健康状態、生活環境との相性にも目を向けながら、ゆっくりと考えてみてください。
これから始まる猫との暮らしが、飼い主さんにとっても、猫にとっても、心地よいものになるといいですね。
参考資料・出典
- 環境省|STOP!生後56日までの犬猫販売! — 子猫の販売制限や対面説明に関する情報。
- 環境省|犬と猫のマイクロチップ情報登録について — 装着・登録制度と飼い主の変更登録について。

