アクアリウムが好きな人にとって、熱帯魚も金魚もメダカも人気のある魚です。
では、一般に言う熱帯魚という魚と、金魚やメダカなどにはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、熱帯魚と金魚やメダカの基本的な違いについて解説します。
熱帯魚とは
アクアリウムで何気なく使われている「熱帯魚」というカテゴリーの魚というのは、どこからどこまでの種類の魚のことを言うのかをおさらいしていきたいと思います。
熱帯魚の定義
熱帯魚の定義は、亜熱帯地方の温かい水域に棲む魚のことを指し、海ではなく川や沼など、淡水域でも海でもない場所に棲息している魚のことです。
淡水域とは、亜熱帯地方の温かく浅い川や湖といった水域のことで、塩分濃度が極めて少ない水域のことで、淡水域に棲む魚を、「淡水魚」、海に棲む魚を「海水魚」といいます。
ですから熱帯魚と淡水魚や海水魚には、淡水または海水に棲んでいるかどうか、という明確な違いがあります。
金魚やメダカの特徴と熱帯魚との違いについて
金魚やメダカもアクアリウムとして楽しむために飼われることが多い魚です。
しかし、金魚やメダカは「熱帯魚」というカテゴリーには入りません。
日本でも多くみられる金魚やメダカは「川魚」です。金魚はフナ科、メダカはメダカ科に属し、比較的水温が低く浅い川に棲息しています。
一方で熱帯魚はもっと温かい水域に棲んでいるというところが最も大きな違いです。
しかし、金魚やメダカの水槽にもヒーターを使ったり、ろ過装置を使うことがあるため、同じアクアリウムとして楽しむことができるようになっています。
金魚やメダカの特徴
金魚やメダカの主な特徴は、川魚であり、淡水魚や海水魚でもないということです。
そして熱帯魚との大きな違いは、「冬眠をする」というところです。
この冬眠は、金魚やメダカが生きていく上で家庭飼育下では必ず必要なことではなく、冬眠する理由は、野性に棲息している川では冬場の水温が下がるため、次の春まで生き延びるためです。
この冬眠をなくし、1年中水温を温かくすることで家庭での飼育を楽しむことが、金魚やメダカのアクアリウムの楽しみ方となっています。
金魚やメダカ飼育にハマる人は冬眠させることもあります。
金魚やメダカの冬眠と繁殖の関係
熱帯魚でも繁殖が容易な種類がいます。
そして金魚やメダカも繁殖が容易な魚です。
ところが、冬眠をすると金魚やメダガの繁殖率は大きく低下します。
家庭でのアクアリウム環境では、常に温かい水温を保つことで金魚やメダカの繁殖を楽しむことができること、そして金魚やメダカの生存率をあげることができるようになります。
熱帯魚と金魚やメダカの水温の違い
アクアリウム飼育下の熱帯魚に適した水温は、大まかに24度~28度と括ることができます。
それよりも下回る水温でも生きられますが、冬眠できないので病気を発生しやすくなり代謝も鈍くなるので生存率が下がります。
金魚やメダカの場合の水温は熱帯魚と違い、15度~20度までが最適な温度となります。
つまり、ヒーターの設定温度も違うということです。
水温は、金魚は15度、メダカは5度を下回ると動きが非常に鈍くなり、そのまま水温が下がれば冬眠し、中途半端に低い水温のままではうまく生きていけません。
このように、熱帯魚と金魚やメダカでは棲息地から水温に至るまで、大きな違いがあるということです。
まとめ
今回は、熱帯魚との違いとして金魚とメダカを一緒にご紹介しましたが、金魚とメダカでも飼育方法が違ってきます。
熱帯魚と金魚やメダカといった魚の基本的な違いを知り、アクアリウムライフをもっと楽しんでください。