アクアリウム初心者が、水槽の扱いに慣れてくると、今度は水槽のレイアウトになる部分である砂利や砂、水草をどうしよう?と悩みます。
そこで今回は、主に30センチ水槽やそれ以下のサイズの水槽で、初心者でも扱いやすい砂利や水草についてご紹介します。

水槽の砂利や水草はなくても大丈夫。あくまでもレイアウトとして使う!
まず初めに、水槽の砂利や水草は、魚を飼育するにあたり必須ではありません。
魚の中には、「ベアタンク水槽」という、いわゆる何もない水槽を理想とする肉食タイプの魚もいます。
砂利や水草はアクアリウムという観点では、水槽のレイアウトとして魚の色や生態とマッチさせたり、産卵床にしたりといったことに使います。
砂利や水草を使ってキレイにレイアウトしたいと考えた時、小さめの水槽にはどんな種類の砂利や水草がおすすめなのでしょうか。
砂利は粒が細かすぎないものがおすすめ
キレイなアクアリウムのレイアウトを参考にしようと思うと、使っている砂利がほとんど砂状だったり、また、粒が細かくて、砂が水中に舞いやすいタイプだったりすることがあります。
こういった砂や砂利は上級者向けだと覚えておきましょう。
初めのうちは、扱いやすく、少し重さもあり、粒が細かすぎない砂利を選ぶのがいいでしょう。
選択の目安は、大きすぎず小さすぎない砂利です。
なぜ細かい砂利はおすすめできないのか。
砂利の粒が細かいと、ろ過装置の中に入りやすく、汚れやすくなったり、魚のフンや食べ残しをスポイトで掃除するときに手間がかかってしまうからです。
その点、粒が荒い砂利なら、魚やエアレーションの動きでいちいち砂利が舞い上がってしまうこともなく、レイアウトが崩れる心配もありませんし、汚れをスポイトで取る時にも掃除がしやすいといった利点があります。
砂利にある程度の重さもあるので、レイアウトの形を整えるのにも適しています。

水草は下に沈みやすく丈夫なものを選ぶ
水草は、水槽レイアウトの中でも使い分けができて楽しいものですが種類が豊富です。
たくさんの水草の中でも特に初心者におすすめなのが、植えなくても下に根っこが沈みやすい「沈下性」のあるタイプの丈夫な水草です。
水草というと、扱いの簡単さで有名な「金魚草」などがありますが、これらは、繁殖力が強い上に根付きにくく、おもりがあっても浮かんできやすい水草です。
水草が上に浮くと、魚にエサをあげにくくなってしまうだけでなく、水槽内に光が届きにくくなることもあるため、初心者には不向きです。
そこで、
水草を選ぶ時は、ポットに重みがあり、「砂利に植えなくても浮かばない」タイプのものを選ぶといいでしょう。
そして、大事なことが、少量の光量でも丈夫に育つ、という点です。
水草も生きているので、水質や光不足で弱ったり、腐ってしまうなどトラブルが起きがちです。
その点を考慮して、ポット植えで根っこに重みがあり、丈夫で育てやすい水草を選ぶと、小さい水槽では特に失敗が少ないのでおすすめです。
育ち過ぎた分は、時々切り取って、水槽とは別で栽培することもできます。
今は、人工水草や人工流木もたくさん売られており、水草の飼育に自信がない人は、人工の水草で代用してみるという方法もあります。
水草に関して分からないことは、どんどんお店の人に相談してみましょう。
まとめ
水槽の砂利や水草は、水槽のレイアウトには欠かせないものです。
でも、いきなり難易度の高いものを選ぶと、扱いに困ることもあるので、粒の大き目な砂利や育てやすくて浮いてしまわない水草を選んで、扱いに慣れていくことから始めても、十分楽しめます。